第一回しゃべらんとエスペラント開催/ La unua Ŝaberanto Esperanto okazos

皆様

*JEJ会員の方には先行配信しております。

エスペラント語、しゃべれてますか?

12月2日土曜日の14:00-16:00の間、早稲田のベジタリン・エスペラントレストラン”SOJO”にて、第一回「しゃべらんとエスペラント」を開催致します。

内容はとてもスローです:なかなか普段の生活の中で使うことのできないエスペラント語を使っていろいろな人としゃべったり、話を聞いてみることができます。その中で、自分のエスペラント語能力を試すことができるでしょう。

参加費用は特に設けておりませんが、ワンドリンクオーダー制です。

12月3日からは都内を皮切りにエスペラント祭のシーズンを迎えます。初心者の方は事前にエスペラント語を聞く、話すことを試しておいておくのはいかがでしょうか?

参加ご希望の方は下記メールアドレスまでご一報ください
jej.estraro<@>gmail.com
*<>はお手数ですが、お取りください。

SOJO (Facebook) https://www.facebook.com/kafejosojo/

<Esperante>

Ĉu vi parolas Esperanton sufiĉe?
Ni oferas oportunon al vi por kunparoli en ĝi kun kafo!

Loko: SOJO (adresa informo estas jena)
Dato :2017/12/02
Malferma Tempo: 14:00-16:00
Kosto: 0¥ (*Tamen oni bezonas mendi almenaŭ unu tason da trinkaĵo)

Sendu vian partoprenemon al la jena!
jej.estraro<@>gmail.com
*Forprenu “<>”, la krampojn.

Bonvenon por kunkafi kun ni!

<English>

Can you find out enough time to speak Esperanto in your everyday-life?
Now you see we will offer it to you with a cup of coffee!

Location: SOJO( its address mentioned below)
Date:12/02/2017
Opening Hour:14:00-16:00
Fee:0¥ (*However, you have to order one drink at least!)

Write to the address below, if you’d like to join us!
jej.estraro<@>gmail.com
*Take off “<>”, the brackets.

Welcome and we will wait for you to drink a coffee with you!

SOJO (Facebook) https://www.facebook.com/kafejosojo/

Eksa JEJ-hejmpaĝo en Finon/ 旧JEJホームページ終了へ

皆様

いつも日本エスペラント青年連絡会のホームページにお越し頂き誠にありがとうございます。また日頃のご支援感謝申し上げます。

本日、旧日本エスペラント青年連絡会のホームページ(http://www.jej.jp)のサーバーとの契約が完全に切れ、完全に今ご覧いただいているホームページへ機能を移行することとなりました。今後ともエスペラント語を勉強したい学生の方々やクリエイティヴな発想を持つ青年をサポートできれば望外の限りでございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

瀬下政也
JEJ 代表

—-
Karaj

Ni dankegas vin pro via kontribuado al nia E-movado kaj via vizito en nia hejmpaĝo.

Hodiaŭ kontrakto inter ni kaj eksa servilo, en kiu estas nia antaŭa hejmpaĝo(http://www.jej.jp) finiĝis, kaj informa platformo de Japana Esperanto-Junularo translokiĝas al tiu-ĉi hejmpaĝo.

Ni estus feliĉega, se ni povus daŭre helpi vin kaj kunlabori kun vi por disvastigi intereson de lernantoj kaj studentoj, kiuj volas lerni Esperanton aŭ junuloj havantaj kreemajn ideojn per ĝi kaj per tiu-ĉi nova komencejo ĵus kiel anstaŭe.

Amike

SEŜIMO Masaja
Prezidanto de JEJ

ユリアーモ体験記九日目 Naŭa Tago

最近のことになるが、エスペラント語検定に挑戦する猛者が増えているらしい。これは恐らく、『ことのはアムリラート』で学習意欲(という名の欲望)に火のついたヴィジタント達がエスペラント業界に参列してきているからだと思われる。

ところで、実際のところ『ことのはアムリラート』でプレイして検定合格できるのだろうか。検定経験者のSによれば「ゲーム単体だけの知識では難しい。”攻略本”を読み込んでおく必要がある」とのことだった。下記が代表的な所謂「攻略本」である(*あくまで通称でありSukera Sparo様から出版されている正式な攻略本ではないことに注意!)

さて、なぜゲームだけでは検定は攻略できないのだろうか?答えは至極単純だ:ゲーム自体がエスペラント語の学習目的のために作られていないから、である。実際、これでおよそ9日のプレイ日記を書き溜めてきたが、ゲーム中に全ての文法が説明されているわけではないということがわかってきた。しかし、それに何の問題があろうか?我々プレイヤーの目標はいかにルカを籠絡するか(と信じている)であり、検定試験が目的ではないことを思い出して欲しい。

一方で事実、勉強モードがなく、ゲームの中でちょこっとだけ顔を出している文法がある。それを身につけるとエスペラント語の語彙力は爆発的にあがり、勉強が楽しくなることは間違いない(ただ強調しておくがゲームプレイにはあまり役に立たない)。加えて、二次創作などにも役立てられる。そのような文法事項はいろいろあるのだが、今回特に触れておきたいのは下記の文法だ。

それは「分詞」である。実は劇中で「あるよあるよ、ありえないって!X( 」と凜が大量の接尾辞に悶絶するシーンがあるが、実はその接尾辞の山の中に「分詞」が紛れているのである。

実はこのシーンで上げられている多くの接尾辞は、基本、名詞につくものがほとんどだ。実際その一つの使い方はすでに序盤でルカに無理やり(?)習わされている。「パネーヨ(pan-ejo)」のところと言えばわかっていただけるだろうか?

この”-ej-“というのはどうやらドイツ語の”-ei”という接尾辞が元になっているらしい。例えばドイツ語で「パン職人」は”Bäcker”であるが「パン屋(パンを焼き、製造する場所)」となるとこれに”-ei”がついた”Bäckerei”となる。

エスペラント語にはまだまだ、この”-ej-“以外にも様々な接尾辞がある。その中には「動詞」にくっついて、形や意味を変える接尾辞が少しある。これが前述した「分詞」である。これには色々な使い道があるが、例えば名詞を表す”-o”と組み合わせて「〜する人/もの」という意味の名詞を作れる。

代表的な分詞を用いた単語はやはり:

vizitanto

…になるだろう。この名詞は”vizit-“という動詞の後ろに”-ant-“という語尾をくっつけて作られている。”viziti”は「訪問する」「訪れる」という意味なので、これに現在形の「〜をする」という分詞”-ant”と名詞を表す”-o”が組み合わさっているのである。改めて組み合わせを書くと次のようになる:

vizit/ant/o

…となる。この時間の表現は動詞の語尾と同じで、”-ant-“の”a”を他の母音に交換すればいい。とても簡単だ。”vizit-“の例の一覧を作ると、次のようになる。


vizit-ant-o 

現在 「訪れる人、訪問する人、訪問者(アムリラート用語)」

 
vizit-int-o

過去 「訪れた人、訪問してきた人」

 
vizit-ont-o

未来 「訪問してくる人、訪問するつもりの人」

さらにこの仲間には受動「〜られる、〜される」という意味をしめす分詞”-at-“,”-it-“、それから”-ot-“がいる。そして、さらにそれらの語尾を名詞の”-o”ではなく形容詞の”-a”や副詞の”-e”に変えると…?これから先は初級終盤、中級レベルになると思うのでここで止めておく。

いずれにしても分詞を覚えると、このように表現がグッと広がるのだ。レベルが上がると分詞を使って接続詞を省略したり、関係代名詞を省略したりと、よりハイレベルで文学的な表現が可能となる。これであなたもエスペラント語の世界へのヴィジトントになったと思う。

ゲームのエンディングももちろんのこと、文法の学習も一気に進めたいと思いませんか?

画像の著作権はSukera Sparo様に帰属致します。

(イベント/Okazaĵo)アムリラート座談会~エスペラント×ユリアーモ~2

ユリアーモの異世界を飛び越えて、現実世界でエスペラント語を体験してみよう!
エスペラント語を使ってユリアーモの異世界に入り込んでみよう!
異世界と現実世界との奇妙な会合!

『アムリラート座談会~エスペラント×ユリアーモ~』の参加者募集が始まりました!参加希望者の受付は、下記リンクのSukera Sparo様の公式ホームページで行っています。

参加フォームへ

記入例:

(Raporto)Global Festa en Odajba

Global Festa Japan 2017のお手伝いを致しました。イベントの来場者数は12万人に達し、2日にエスペラント語ブースを訪れてくれた人は100人を超えました。エスペラント語をこんなにも勉強しに来てくれてありがとうございます!

初日はミニ講座「エスペラント語ってなんだろう」をJEJが担当し、2日目はマダガスカルからのゲストがエスペラント語で自分の国やその文化について話す講座がありました。

エスペラント語を勉強して、是非あなたも言葉を気にしない国際交流、新感覚コミュニケーションを体験してください!

Ni helpis Esperanto-standon okazigitan en Global Festa Japan 2017 en Odajbo, Tokio. Sumo de vizitintoj por la evento atingis 120 mil. kaj niaj vizitintoj nombris supre 100. Ni dankas vin elkore lerni Eon tiel multe!

En la unua tago, JEJ havis publikan lecionon “Kio estas Esperanto(Espreanto-go tte Nandarou)?”, kaj en la dua tago gasto el Magadaskaro donis prelegon al vizitintoj pri sia lando kaj kulturo.

B.v. lerni Esperanton kaj spertu internacian interŝanĝadon sen lingva muro kaj novsensan komunikadon!

ユリアーモ体験記八日目 Oka Tago


『ことのはアムリラート』と「語学」をかける。その心は何だろう?

再度容赦ないユリアーモの授業が開始された。再び数字や基本的な挨拶などの予習を行い、一般的な会話を想定した定型文句の勉強も終えた。

実は一週目のころは見てもユリアーモの文面を見てもなぜそういうのかが理解できず、「何かあるんだろうな」程度の認識しかできなかったところがあった。そして、二週目にしてそのような疑問が氷解したところがあった。しかもそれはエスペラント語/ユリアーモにある程度の知識がないとわからない点ではないかと思うので、まずこれをプレイしながら紹介したい。次に、一週目に凜がおもしろいところに着目していたので、通りかかった縁でこちらもクローズアップしたい。

レイがなぜ冠詞をつけていたのか

まず”Administracio por Vizitantoj” すなわち、日本語では『ヴィジタント管理局』とでも言えばいいのだろうか?そこにお勤めしているレイさんのセリフ。恐らく一週目では大抵は何を言っているか本当に分からず、「??」な状態になるかと思う。個人的に着目していただきたいのは、ここで”La fama fraŭlino”とあるように凜のことを定冠詞付きで「あの有名な女の子」と呼んでいることだ。

定冠詞は往々にして、くっついた言葉を限定させる機能がある。劇中では確か「あの」というように訳されていたと思う。そして上でも「あの」を使って訳したが実は冠詞ワールドは奥が深く、どんな言語であろうとも「あの」と直訳で覚えることはオススメしない、というのが個人の考えである。冠詞はかなり奥深い。例えばドイツ語学者の関口在男という人は冠詞についての本を三巻編成で出版しており、冠詞の研究だけなのに総ページ数は二千ページを超えてしまう。それぐらいこの要素は複雑だと推察できよう。逆にこの定冠詞の深さを少しでも知ることにより「あの」という平坦な理解だけはない、奥深いレイさんの言葉の意味を知ることができるようになる。

冠詞抜きはストーリーを崩壊させる?

例えばここでもし冠詞がないとどういうことになるか想像できるだろうか?まず第一にここで重要なのが、凜を説明するために”la”が必要となる、ということだ。いわゆる「同格表現」というもので、「次に来る名詞を説明しているんですよ。次の名詞を確認してね!」というマークとして冠詞が使われるパターンである。例えばここでは「あの凛という有名な女の子」という文でいう「あの〜という」に相当する機能を果たしている。従って、ここでもし冠詞がなかったら、「この世界には凛という名前の名の知られた少女が複数いて、その中の一人かどうかをレイさんが確認した」というような形になるかもしれない。細かく言えば、凛という名詞が例えば「犬」や「車」のような一般名詞になってしまったように感じるかもしれない。そのため、文法的に意味がストーリーにそぐわなくなり意味がおかしくなるだろう。

第二に”la”の限定性について。冠詞がない名詞は多かれ少なかれ、情報が今まで出たことがないと考えられる可能性が出てくる。あるいは世の中にあるすべての中から何でもいいからそのうちの一つ、という無作為さがあると考えられる。従って、そうではないということはこの時点ですでに、レイが凜について心の中で”fama”かつ限定された情報になるまで聞かされている、ということが暗示されている。

さて、これは一体どういうことかというと…というのはストーリーを進めればよく分かるようになるので、ここでは敢えて言わない。愛の力(?)は恐ろしいものだ。いずれにせよ、ここで”la”が有る無しはこのシーンの深みとストーリーの時間的な長さに大きな影響を与えていると言える。

「大地の果実」のおはなし

ところで、語学で自分の知っている言葉の概念とまったく違う表現に遭遇すると思わず「えっ!」と驚いてしまうことがある。凜の場合はどうやら「ジャガイモ(terpomo)」だったようだ。

この単語を直訳すると「大地のりんご」となる。恐らくフランス語を勉強したことがある人はこの組み合わせを見て「さてはフランス語の”pomme de terre”から借用したな」と考えることだろう。フランス語も「大地のりんご」という意味の単語を使うからだ。そして、ザメンホフが書いた教科書の言葉の一つがフランス語であったことから、その推測は間違ってはいないだろうと考える。

ただ、ここでこの「大地のりんご」とは日本語でいう、すなわち「ジャガイモ」のことである、という理解を示すのはフランス語だけではない、ということはご記憶されたい。実は筆者が知っている範囲でいうと、現在の西欧には南アメリカのナワトル語由来の”potato”のように呼ぶ表現もあれば、「大地のりんご」パターンもあるし、第三には「大地の梨」のように呼ぶパターンもある第四にはドイツ語の”Kartoffel”みたいな変形パターンもある(こっちはキノコと関係する:キノコ系)。例えば二番目の表現に関して言えばフランス語だけでなく、オランダ語やドイツ語の方言でも「大地のりんご」という単語を使うことがある、ということは言語の歴史としても教養としても重要だと思う。

筆者はラテン語学者ではないので正確には言えないが、そもそもWikipediaを確認すると、ラテン語でも複数の呼び方が見られる。例えば”pomum”や”patata(新ラテン語?)”、それから”pomum terrestre”である。後者は形を見ればわかるように「大地のりんご」系である。

実はジャガイモがヨーロッパに現れるのは16~17世紀(1)なので、“potato”という単語は比較的新しい部類に入るのではないかと思う。例えばヨーロッパの中でも断トツの古さを誇るアイスランド語(千年くらい言葉の形がほぼ変わっていない)でもWikipediaによれば「大地のりんご( jarðepli)」、ないしはドイツ語の仲間の”kartafla”を使っている。従って、歴史的に古いのは恐らく「大地のりんご系」と「きのこ系」なのではないかと推測する。

りんごは「くだもの」

実は重要な点として、そもそもラテン語の”pomum”はりんごではなく「くだもの」という意味だったことが挙げられる。それが時が経つにつれ、「りんご」の意味に限定されていったと考えられる。一方で例えばヨーロッパとイスラム圏の狭間に位置するアルバニア語では、”pomum”に連なる単語”pemë”を「木」という意味に使っているようだ。このことから欧州太古の「くだもの」は文化圏ごと、言語ごとに異なった変化を遂げていったと言える。

冤罪のはじまり

それでは「りんご」そのものはラテン語では何といったのかというと古代ローマ世界では”malum”と言っていたようだ。この単語の頭の”mal-“はピンと来る方もいると思うが、ユリアーモ/エスペラント語の”mal-“とも関係している。
実はヨーロッパの文化史においてこのくだものは最上級の冤罪をなすりつけられていると言えるだろう。聖書の有名な逸話で「アダムとイヴが禁断の果実を食べる」というシーンがあるのだが、挿絵や絵画では禁断の果実をりんごとして描写していることがある。実はラテン語では少なくとも「りんごを食べた」とは書かれていない。例えば

de ligno autem scientiae boni et mali (然して善悪の知識の木から)”

というように書かれているが、りんごのことではない。誰が言出屁かはわからないが、この”mali(悪の)”という単語を「りんご」が変化した「りんごの」という形の単語と勘違いし、誤訳したことから欧州の文化に「禁断の果実=りんご」という認識が広まったとされる。まさに冤罪である。

りんごは「めろん」?

ちなみに文献不明のWiktionaryにて語られている話をまとめると、”malum”をさらに遡ると古代のギリシャ語の”μῆλον(くだもの)”と関係があるとされる。どうもこれはメロンの語源とも関係しているだけでなく、この単語が例えばヒッタイト語の”mahla(ぶどう)”とも関連していることから、どうやら欧州の「りんご」はギリシャ語という言葉が成立する前の古代の地中海世界の起源ではないかと考えられるらしい。とても壮大な話になる。できたら古典ギリシャ語語源辞典が欲しいところだ。

語学は禁断の果実?

『ことのはアムリラート』と「語学」をかけて、その心はなにかと問われれば「禁断の果実」かもしれない。

Twitter上で確認できるが、『ことのはアムリラート』をプレイしたことによりユリアーモからエスペラント語自体にも興味を持っていただいた方もちらほらと見られる。人によってはガチでエスペラント語を勉強した上でユリアーモで二次小説を書いてしまうつわものもいらっしゃるようだ。上記でお話を書いてきたように本当に好きな人はずるずるとその世界にはまり込んでしまう。また、同時に熱心なプレーヤーの方がルカを籠絡したいと思うのであれば、否が応でもユリアーモを学ばないといけない。両方ともある意味ではかじったら最後、とことんやらないといけない禁断の果実ルートなのである。

聖書で禁断の実を食べたアダムとイヴは追放という楽しい終わり方を迎えなかった。筆者も一週目ではネット上で語られるいわゆる「ブランコED」で、非常に心が晴れない終わり方を迎えた。そのため、二週目ではより幸せなエンディングを迎えられたらいいと願ってやまない。そのため、現在は再度レイさんからもらった不定詞の勉強を黙々とこなしている。

というか、レイさんルートはあるのだろうか?
黙々。

画像の著作権はSukera Sparo様に帰属致します。

(1)伊藤章治『ジャガイモの世界史』中公新書(2008)

(イベント/Okazaĵo)グローバルフェスタ en Odajba

グローバルフェスタJapan2017 9/30-10/1 お台場にて

日本エスペラント協会ブース(ブルーエリアB18) では、随時
「エスペラント語5分講座」をやっております。お気軽にお立ち寄りください。

>公式ホームページ:2016年度の様子
10月1日(日) 14:00—14:30/ 活動報告コーナー Eでは以下の小講演を行います。



「マダガスカルの歴史・文化・教育ーー
茨城大学留学生 Fafah が語る夢と希望」
(エスペラント語/ 日本語通訳付)
2017年3月に、マダガスカルから留学生として来日したFafah。彼女は、母国に夫と幼いお子さん2人を残して日本への留学を決意しました。
大学での勉強の傍ら、国際語エスペラントを通じて、日本人や日本に住む外国人との幅広いネットワークも持つ彼女は、マダガスカルの魅力や、教育にかける熱い思いを各地で語ってきました。

このグローバルフェスタでも、そんなエネルギッシュなFafahの話をエスペラントを通じた活動報告の一環として、多くの方々にお届けしたいと思います。
http://gfjapan2017.jp/outline.html

 

Like a Native Kiel Denaskulo

ノートにかりかりと書きためたオリジナルの言葉のアイデアが、いつか誰かの母語になるなんてことを、クリエイターが考えたことはあったのだろうか。

エスペラント語は当初、誰しもの第二言語として、文化間、民族間の橋渡し言語としてデザインされた。しかしながら、その一方で世界にはその言葉を第一言語としてしゃべる人が存在している。エスペラント業界ではそのような人たちを”Denaska Esperantisto(生まれながらのエスペランティスト)”と呼んでいる。Youtubeではそのような人たちの生活を垣間見ることができるショートームービーがある:

ウィキペディアのエスペラント語版の中には、ある一定の知名度を誇る人たちだけだと思うが、「生まれながらのエスペランティストのリスト」なるページも存在している。

──エスペラント語の第一言語としての発展は歓迎されるべきか?

このテーマはしばしばエスペランティストたちの議論の対象になる。第一言語として使える人が生まれるということは、エスペラント語が「言語として」より完成していることの証明であると喜ぶ人もいるだろうし、母語話者の存在はエスペラント語の中立性を阻害していると眉をひそめる人もいるだろう。

ただやはり一番大変なのは偶然であれ、恣意であれ、自分の頭の中の言葉が全てエスペラント語になった子どものほうだと思う。近所の他の子どもと遊ぶ時など、エスペラント語が第一言語の子どもは、恐らくまず周囲で話されている言葉を「勉強」しなければならないだろう。両親は子どもをエスペラント語を話す人の集会に参加させたり、エスペランティストを家に泊めたりして子どもの言語能力の向上や維持に努めるのであろうが、それって結局「親の心子知らず、子の心親知らず」になり、子どもがグレてしまうのではないかと考えてしまう(その上、はたしてグレた子どもはグレた子どもの共同体に参画できるのかどうかも怪しい)。

育児に関する机上の想像はどうあれ、ここでクローズアップされている人たちはエスペラント語が母語であることをネガティブには捉えていないようであるが、人々の想像を掻き立てる現象であることは間違いない。

ユリアーモ体験記六日目 Sesa Tago

一体どこでボタンを掛け違えたのだろうか。いつも最上の選択をしてきたつもりだった。自分の善意に忠実に選択してきたはずだった。しかし、その終わり方はあまり晴れ晴れとしない。この心の中のわだかまりはなんなんだろうか。凜の表情は冴えない。心には影。しかし、もう戻れない。凜は大切なものを棄てる選択をしたのだから…

プレイ日記六日目にしてとうとう一つのエンディングを迎えた。しかしながら、何かが悪かったようで大円団とはならなかった。もしかしたら掛け違えたボタンは唯一間違えた「ボール」だったのかもしれない。あるいは体の部位の勉強で触りすぎてルカの好感度が下がるフラグが立ってしまったのかもしれない。色々思うところはあるが、ハッピーエンドを期待していた筆者にとって、しこりが残るエンディングを迎えたのは意外だった。凜と私は単なる道化に過ぎなかったのだろうか。

この結末を迎えて頭に浮かんだのは次の言葉だ。ハムレットの『マクベス』の有名な台詞である。散々努力した結果、エンディングでは予想していた結末と違っていた、という想いからだ。

消えろ、消えろ、つかの間の燈し火!
人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。
あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、
みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのとまりは消えてなくなる。
白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、
何の取りとめもありはせぬ。
(シェイクスピア、福田垣存訳『マクベス』新潮出版,1969)

ところで、エスペラント語ではどうなのだろうか。エスペラント語版は1908年にイギリスでダニエル・ヘンリー・ランバートというエスペランティストが初期の近代英語からエスペラント語へ翻訳している。彼は英国エスペラント協会を設立した初期メンバーの一人でもある。翻訳したものはグーテンベルク・プロジェクトで掲載されている。

Mallongviva
Kandelo, estingiĝu! Ĉar la homo
Promenas kvazaŭ moviĝanta ombro,
La rolon ludas de aktor’ mallerta,
Sur la scenej’ ne longe grimacanta,
Kaj poste malaperas. Homa vivo
Nur estas la rakont’ de malsaĝulo,
Freneze sensencaĵojn krieganta
Sen ritmo kaj sen celo.

そしてグーテンベルク・プロジェクトに載せられているシェイクスピア原文は下記の通りである:

Out, out, breefe Candle,
Life’s but a walking Shadow, a poore Player,
That struts and frets his houre vpon the Stage,
And then is heard no more. It is a Tale
Told by an Ideot, full of sound and fury
Signifying nothing.

ランバートがシェイクスピアをどれくらい研究したのか筆者は知らない。しかしながら、例えば日本語と英語を比較すると、日本語訳は英語原文をよく意識されていることが、例えば”out,out”の繰り返しなどから分かる。

一方でランバートのエスペラント語の翻訳はよく分析されているが、説明くさい。説明的な翻訳が目につくのである。例えば”Life’s but a walking Shadow(人生とは然し歩き回る影である)“という文はエスペラント語では、どういういわけか”Ĉar la homo promenas kvazaŭ moviĝanta ombro(何故なら人はあたかも動きまわる影の如く歩くからだ)”とされており、原文の暗喩の美しさが失われてしまっている。このセリフは劇の重要なセリフであるとともに、ニヒリズム的性格の思想が見え隠れする、作者シェイクスピアの人生観を表すものと考えられる。そのため、このランバートの訳の評価は厳しいのではないだろうか(想像だが、この人は劇場に足を運ばず、机の上で本だけを見て、初期英語の辞書を引きながら頑張って翻訳を進めたのかもしれない)。

しかしながら、文学の翻訳活動は初期のエスペラント語文学にとって重要なことだった。何故ならエスペラント語はその特質から、古英語の『ベーオウルフ』や日本の『古事記』のような民族を母体とした文学作品が発生し得ないからだ。従って、自分で作るしかない。

方法は二つ:一つはオリジナルを作ること。実際、初期(19世紀後期)のザメンホフを筆頭とした最初期のエスペランティストたちは、ザメンホフの最初のエスペラント語詩”Ho mia koro”のように、自分で詩作を行っていた。二つ目は上記で述べられてきた翻訳だ。例えばザメンホフはUnua libroの頃から『ハムレット』やハイネの詩、『聖書』の翻訳に精力的だった。世界の文学をエスペラント語に取り込むことにより、エスペラント語がより進化すると考えていたのかもしれない。

そのような流れの中でイギリスからランバートの『マクベス』が出てきたのであれば、エスペラント語の文学史として評価に値するものではないのだろうか。

最近ではありがたいことに『ことのはアムリラート』が話題に上ることが多く、二次創作小説も少しづつ増えてきた。日常的にエスペラント語(ただし、ユリアーモ文字だが)を見かけるようになったのは嬉しいことである。これは単純に「ことのは」ファンによる同人作品という一点で捉えることもできれば、エスペラント語をより進化させるための活動になるのではなかろうかと思案することもできる。そのような意味で、私たちはエスペラント語の歴史の最先端を歩んでいるのである。

さて、ハッピーエンディングはあるのか探さねばなるまい。やはり一線を越えず、プラトニックな関係を続ける選択をしてみようか。また冒険に出かけよう。凜をマクベスの言う”あわれな役者”にさせないために。

*ユリアーモ変換プログラムは夏野すぐる様に使用の許可を頂きました。感謝申し上げます。
*掲載許可はSukera Sparo様に頂いております。画像の著作権はSukera Sparo様に帰属致します。

 

(イベント/Okazaĵo)第25回ザメンホフ祭 en 東京

12月は毎年恒例で行われているザメンホフ祭(Zamenhofa Vespero)の時期です。
エスペラント語を作ったザメンホフ博士の誕生日(12月15日)を祝うため、各地で様々な催しが企画されます。上部の画像でわかるように、Googleですらこの日はロゴを変えて祝ってくれることもあります。

ザメンホフ博士の誕生日のお祝いといっても「博士万歳!エスペラント万歳!」を三唱するような偏ったイベントではありません。下記のようなゲームをして、参加者でエスペラント語を見聞きして楽しむだけのささやかなイベントです。

参加者は年度によって変わりますが、30~60人程度の規模です。
初めて参加する人は自己紹介コーナーで自己紹介していただきます(日/エスどちらでもOKです)。日本人だけでなく、エスペラント語をしゃべる外国人がふらっと参加していることもあります:
ポーランド、デンマーク、ドイツ、イスラエル、ベトナム、韓国等。

イベント内容については下記をご参照ください。お問い合わせや質問は弊団体ではなく、下部の問い合わせ先にお願い申し上げます。初めての方はJEJの案内を見た、と言っていただければお話がしやすくなると思います。

エスペラント語関係のイベントは全体的に玄人向けですが、ザメンホフ祭はその中でも初心者の人が参加しやすいイベントだと思います。あなたも気軽にサルートンしてみませんか?

第25回エスペラント祭のご案内
―Zamenhofa Vespero―

今年は、交通に便利な池袋で、利用開始したばかりの施設で開催します。
ぜひお出かけください。

日時:2017年12月3日(日)13:30-16:45
会場:IKE Biz としま産業振興プラザ 6階 多目的ホール
池袋駅 西口徒歩10分、南口徒歩7分
http://www.toshima-plaza.jp/

会費: 1000円、500円(学生、障がい者)
主催:都区内エスペラント会連絡会(池袋E会、新宿E会、杉並E会、調布E会、西日暮里Eクラブ、目黒E会、三鷹武蔵野E会、ロンド・コルノ)

主なプログラム(予定)

言語当てゲーム
日韓大会案内
新刊「木かげの家の小人たち」の紹介
コカリナ演奏+紙切り (池袋E会)
テーマ別懇談:
「エスペラントで話そう」「パソコン」「学習相談」「世界のことば」
などを予定
他に: 新人紹介, 本の紹介

問合せ先
電話03-3982-2243 (千葉俊介)
電子メール: tokunai@1.nifty.jp

 

画像転載元:
https://www.google.com/doodles/150th-birthday-of-ll-zamenhof