Esperanto-muziko エスペラントの音楽

そもそもの問題になるが、エスペラント語はそれ独自の文化を持っていいのか、という疑問が筆者にはある。というのも、あくまで他の文化を理解するためだけのツールが独自の、他から離れた独自の文化を形成する、ということが矛盾しているように思えてしょうがないからだ。

とはいえ、エスペラント語のどこの国や民族にも属さない無籍国感、異質感、人工物感の魅力に抗えないアーティストはやはり存在している。例えば初音ミクのボーカルの歌詞の言葉として採用されることがあるのはぼちぼち知られていることだと思う。私は音楽に詳しくないので僭越だが、少し知っているエスペラント語のミュージシャンについて触れてみようと思う。

ロボットであるミクに人工言語であるエスペラント語で歌わせるというのは想像しやすいことだと思う。だが、実際に生身の人間がどれだけエスペラント語で歌を歌ったりしているのか。真面目にPVを作っているアマチュアではない人もいる。いや、この際アマやプロは関係なかろう。エスペラント音楽には「やったか、やらないか」しかないのではなかろうか。

例えばスウェーデンではこういう人がいる:Martin Wiese。彼はPersoneというエスペラント・ロックバンドでも活躍する建築家兼音楽家でもある。1986年からずっとPersoneで音楽活動に関わっている。例えば次に紹介するのがPersone。その次が彼のソロプロジェクトである。

また、エスペラントのレゲエ、といえば言及せざるを得ないのが、ドイツのJonny Mである。彼はどちらかといえばごく新しい方のアーティストに分類されるが、エスペラント語のヒットソングメイカーとしての実績を着実に積み上げている。

どのような実績の人かはよく分からないのだが、セネガルのラッパーの人もいるようだ。

さて、ここまで緩やかな音楽が多いかったように思う。ポップ、レゲエ、ヒップホップのようなオーガニックな音楽が多い、と思ったら大間違い。ブラジルにはエスペラント語を使ったヘビーメタルバンドもいる。BaRok’ Projektoというバンドだ。こういうのをメロディアスメタルというのだろうかそれともややドラマチックなのでシンフォニックメタルと呼んでいいのだろうか?その境界は筆者にはよくわからない。

個人的にははやくエスペラント語のブラックメタルが出てきてくれないかとも思うのだが、まだ時代が早すぎるのかもしれない。しかし、すごいこととしてはここまで紹介されたアーティスト(ミクを除き)全て違う国の人なのだ。文化も民族も言語も違う人たちが一つの言葉だけを使って、才能を発揮させているのはすごいことだと思う。さて、お気に入りの音楽は見つかりましたか?

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